銀歯の下に隠れたむし歯
こんにちは、くまざきデンタルクリニックです✨
今回は、銀歯の下に隠れたむし歯をセラミックにより治療した症例です😊
レントゲンではわからない銀歯の下のむし歯
レントゲンでは金属の歯は白く写ってしまい、その中を確認することはできません。また、光を透過することもないので金属の歯の中を光で透かして確認することも不可能です。
奥歯の金属の歯は治療がかなり古く、レントゲンでは問題がないように見えました。しかし、銀歯の周囲を高倍率でよく確認すると一部黒くなっている部分があったため、治療を開始することとしました。
銀歯がむし歯になりやすい理由
むし歯治療の際に用いられる銀歯は、基本的には歯に直接くっついているわけではなく、歯と銀歯の隙間を埋めるセメントが介在しているのみで機械的な嵌合力(合着と呼ばれます)で銀歯が装着されています。しかし、口の中の環境はとても過酷で、湿度、冷たいもの(0℃)〜温かいもの(70℃)の温度差、食事の際に繰り返される噛む力(強い方では数十キロに及びます)が365日繰り返されています。
こういった過酷な環境では機械的な嵌合力によって装着されている銀歯のセメントが壊れてしまい、セメントが流れ出てしまうことがあります。
セメントが流れ出てしまうと、歯と銀歯の境目に口の中の細菌が入り込み、むし歯になっていきます。
この合着と呼ばれる状態が、銀歯がむし歯になりやすい理由です。
銀歯を外してみると、セメントがほとんど残っておらず、境目から細菌が侵入しむし歯になっています。
レントゲンには写っていませんが、レントゲンに写ってくる頃にはもっとむし歯が進行していたかもしれません。
これらのむし歯を取り除き、セラミックを作製するための型取りを行いました。
セラミックは接着性レジンセメントを用いることで直接歯と分子レベルで科学的に結合(接着と呼ばれます)します。その結合はとても強固なため、銀歯の合着よりもむし歯になりにくくすることが可能です。
セラミックを装着した後も定期的にむし歯になっていないかなどのチェックは必要です😊
くまざきデンタルクリニックでは早期発見・早期治療を行い、むし歯の進行を食い止めるようにしています。過去に銀歯を装着し、気になっている方はぜひご相談ください✨
今回行った治療は
治療内容:銀歯を外してむし歯除去、セラミックの装着
費用:77,000円を2歯分(自由診療・税込)
治療回数:2回
リスク:強い力がかかった時にセラミックの一部が破損する、または外れる可能性があります。
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