マイクロスコープを用いた精密根管治療
こんにちは、くまざきデンタルクリニックです✨
今回はマイクロスコープを用いた精密根管治療についてご案内します😊
精密根管治療とは?
精密根管治療とは、従来肉眼で行っている根管治療を歯科用顕微鏡であるマイクロスコープを用いて行う方法です。
肉眼では確認することが不可能な歯根の根管内を、マイクロスコープを用いて確認しながら治療することで、根管治療の成功率を上げることが可能であると報告されています。
精密根管治療の治療例
今回の症例は、過去に他院にて上の前歯の神経の治療(根管治療)を受けていましたが、歯根の先端に大きな膿の袋ができてしまい、再度根管治療を行った症例です。
こちらは術前のCT画像です。
本来であれば青い矢印の部分の歯根の周囲に骨があり、白く写ってくるはずですが、細菌による感染が引き起こされ歯根周囲の骨が溶けてしまい黒く写っています。
こちらの歯をマイクロスコープをもちいた精密根管治療を行うこととなりました。
過去に根管治療を受けており被せ物が入っていましたので、その治療順序は
①古い被せ物や詰め物を除去し、虫歯があれば取り除きます。歯の薄い部分があれば歯科用樹脂を接着させて補強し、仮歯を装着します。
②過去に根管治療を受けた際の充填物をすべて取り除き、根管内の汚染された歯質も非常に小さなスプーンのような形状の特殊な器具を用いて除去します。
③洗浄剤を根管の内部に満たし、専用の器具で超音波洗浄を行います。
④根管内が綺麗になったところで、バイオセラミックと呼ばれる材料で根管内を緊密に充填します。
⑤接着性のある材料で土台を作製し、被せ物を作製し終了です。
こちらのレントゲンが、バイオセラミックを充填した直後のレントゲン写真です。
この青い矢印の部分が経過を追うごとに小さくなり
このように、すべての黒い部分がなくなり歯根の周囲にしっかりと骨が再生し治癒しました✨😊
術後のCTにおいても歯根周囲の骨がしっかりと回復していることが確認できました。
マイクロスコープを用いて根管治療を行うことで、これまで抜歯と診断されてきた歯でも残す可能性が上がってきたことが報告されています。
くまざきデンタルクリニックでは可能な限りご自身の歯を保存するために精密根管治療を行っています。精密根管治療の成功率は100%ではありませんが、神経の治療が必要といわれた、過去に治療を行ったが再発した、根の先の膿が大きく抜歯と言われた、などお困りのことがあればご相談ください✨
今回行った治療は
治療内容:前歯の過去に根管治療を受けた歯の再発のため、再根管治療
費用:精密根管治療前歯77000円、CT撮影16500円(自由診療・税込)
治療回数:2回
リスク:精密根管治療、従来の根管治療に関わらず、根管治療を受けた歯は歯根破折を起こすリスクがあります。
くまざきデンタルクリニックは
名古屋市千種区にある歯科医院です✨
地下鉄東山線「池下駅」徒歩4分、東山線桜通線「今池駅」徒歩6分🚇
市バス「仲田停留所」徒歩1分🚌
お車の方は提携駐車場をご利用ください🚗
住所:愛知県名古屋市千種区春岡1丁目1−11
お電話:052−753−5086